邪気を払う？12月に美容室が混むワケ

12月に入ると、どこの美容室も予約が埋まり、普段より混雑していると感じたことはありませんか？

「年末だから忙しいのは当然」と思われがちですが、実は美容室が12月に混む理由は、年末特有の心理 や日本の文化的背景、さらには美容師側の事情が複合的に絡み合っています。

今回は、

◼︎12月に美容室が混雑する理由
◼︎邪気を払う美容との関係
◼︎年末の予約を取るコツ
◼︎美容師さんが感じる12月のリアル

年末に美容室を利用する方の行動心理を理解すると、予約の取り方やサービスの使い方も賢くなり、慌ただしい12月をスムーズに乗り切れます。

12月に美容室が混む理由①
“邪気を払う”という日本文化

日本では古くから「年越し前に身の回りを整える」文化が根付いています。
大掃除をするのと同じように、髪を切ることにも 邪気払い・厄落とし の意味があると言われています。

髪は“厄を受けやすい場所”と考えられてきた
髪は身体の中でも外側に露出し、形や量が変わりやすいもの。古来より「念を受ける」「穢れを溜めやすい」と信じられており、節目でのカットは“厄を断ち切る”行為の象徴でした。

年末に切る＝新しい年を良い状態で迎える
12月に美容室へ行く人が増えるのは、

✔︎今年の厄を落としたい
✔︎来年を気持ち良くスタートしたい

という気持ちに基づく文化的習慣でもあります。

理由② 行事・イベント
人と会う機会が増える

12月は忘年会・クリスマス・年末帰省…イベントラッシュで、一年で最も「人に会う理由」が増える月です。

★職場の忘年会
★友人とのクリスマス会
★家族親族との集まり
★同窓会や帰省

こうしたイベント前に「キレイにしておきたい」という需要が一気に増えます。

写真を撮る機会が増えるのも大きな要因
SNS文化も後押しし、「髪色を整えておきたい」「根元のプリンを直したい」というニーズが加速します。

理由③ 美容室側の年末特需と営業スケジュール

実は美容師側にも、12月が特に忙しくなる理由があります。

1月は予約が落ち着くため、12月に集中する
正月休みがあり来客数が減るため、12月に予約が固まりやすい傾向があります。また美容師も年末ギリギリまで働くため、お客様もそのスケジュールに合わせて予約が殺到しやすくなります。

ボーナス時期で客単価が上がる
年末は冬のボーナスが出る時期。トリートメントやヘッドスパなど「いつもより贅沢しよう」と思う方が増え、一人あたりの施術時間が長くなるため、予約枠も埋まりやすくなります。

理由④ 年越し前に
“自分を整えたい”という心理

12月は「今年の締めくくり」として、自分の外見を整える人が増加します。

◼︎セルフケア欲の高まり
◼︎誰かに会うから
◼︎イベントがあるから

というよりも、
“一年頑張った自分をリセットしたい”
という気持ちから美容室に向かう人が少なくありません。

理由⑤ 髪のコンディションが悪くなりやすい

12月は一年で最も髪がダメージを受けやすい時期でもあります。

✖️乾燥による広がり
✖️静電気の発生
✖️冷たい外気と暖房の温度差
✖️紫外線の蓄積ダメージ

こうした環境要因により「そろそろ美容院へ行かないと…」と感じやすくなり、結果として12月の予約が増える傾向があります。

12月に美容室の予約を取るコツ

混雑する12月でも、少し工夫すればスムーズに予約が取れます。

① 早めに予約する（理想は11月末〜12月初旬）
先にスケジュールを抑えてしまうのが一番確実です。

② 平日の昼間を狙う
特に中旬以降は土日と夕方が埋まりやすいので、時間に余裕がある人は平日昼を選ぶのが◎。

③ カットだけなら「すき間予約」が狙い目
カラーやパーマと比べると短時間で終わるため、急なキャンセル枠に入りやすくなります。

④ 担当美容師のSNSや予約アプリをこまめにチェック
キャンセル情報や空き状況を発信している場合が多いです。

年末に美容室へ行く
“メリット” と “注意点”

＼メリット／

⭕️新年をスッキリ迎えられる
⭕️写真を撮るイベントで好印象になる
⭕️髪のコンディションを整えやすい

⚠️注意点

✖️慌ただしいため相談の時間が短くなることも
✖️待ち時間が発生しやすい

混雑しやすい時期だからこそ、カラーやイメージなどの希望を事前に伝えておくなどのコミュニケーションが大切です。

12月に美容室が混むのは
“文化・心理・需要”が重なるから

12月の美容室が混雑する背景には、

◼︎邪気払いの文化
◼︎イベント需要
◼︎自分を整えたい心理
◼︎髪のダメージ時期
◼︎美容室の営業事情

とさまざまな理由があります。
忙しい月ではありますが、美容室で髪を整えることで気持ちもリセットされ、新しい年を気持ち良く迎えられます。

12月こそ、自分なりの“整える時間”を意識してつくってみてくださいね。もちろん、毎日のケアも忘れずに♡