体温が1℃上がると何が変わる?低体温から抜け出す習慣
こんにちは、AMUBELLEの原です。
長かった夏が終わり、やっと秋っぽくなってきましたね。みなさま、体調はいかがでしょうか?
私たち人間の体は、体温がわずかに変動するだけでも大きな影響を受けます。平熱が高い人は「元気」「風邪をひきにくい」といった印象を持たれることが多いですが、これは単なるイメージではなく、医学的・生理学的にもしっかりと根拠があります。近年では「低体温」による不調を抱える人が増えており、健康維持や生活の質を高めるために「体温を上げる習慣」を意識することが注目されています。
今回は、体温を上げることのメリットと、日常生活で実践できる方法について詳しく解説します。
体温が持つ役割とは
体温は私たちの生命活動を支える基本的な要素です。人間の体は酵素の働きや免疫反応、血液の循環といった重要な仕組みを適切に保つために一定の体温を必要としています。
体温が下がると代謝が落ち、体の各機能が鈍くなります。逆に適度に体温を上げることで、体は活発に働き、健康を維持しやすくなるのです。
体温を上げるメリット
1. 免疫力の向上
体温が1℃上がると免疫力が約5〜6倍高まるといわれています。免疫細胞の動きが活発になり、ウイルスや細菌に対する抵抗力が強まるため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなります。
2. 基礎代謝の改善
体温が上がると代謝が促進され、エネルギーの消費量も増えます。結果として、脂肪が燃焼しやすくなり、ダイエットや体型維持にもつながります。
3. 血行促進による冷え性改善
血液は酸素や栄養を全身に届ける役割を持っています。体温が低いと血管が収縮して血流が悪くなり、手足の冷えや肩こり、頭痛などが起こりやすくなります。体温を上げることで血行が改善し、冷え性対策にも有効です。
4. 自律神経の安定
体温調整は自律神経によってコントロールされています。適度に体温を上げる習慣を持つことで交感神経と副交感神経のバランスが整い、ストレスに強く、心身ともに安定した状態を保ちやすくなります。
5. 睡眠の質向上
一度体温を高めてから自然に下がっていく流れが、深い睡眠を導きます。就寝前に軽い運動や入浴で体を温めることで、寝つきが良くなり、ぐっすり眠れるようになるのです。
体温を上げる方法
1. 食生活の改善
✔︎温かい食事を心がける
スープや鍋物、生姜や唐辛子といった体を温める食材を取り入れる。
✔︎たんぱく質をしっかり摂る
筋肉量を増やすことで基礎代謝が上がり、体温も安定します。
2. 適度な運動
筋肉は「体の発熱装置」といわれるほど重要です。ウォーキングやストレッチ、ヨガなど軽い運動を継続することで、筋肉がエネルギーを消費し熱を生み出します。特に太ももや背中など大きな筋肉を使う運動は効果的です。
3. 入浴習慣
シャワーだけで済ませる人も多いですが、ぬるめのお湯に15〜20分浸かることで血流が改善され、体温が上がります。入浴後は自然に体温が下がる過程で副交感神経が優位になり、リラックスや快眠にもつながります。
4. 服装の工夫
体を冷やさないためには重ね着や保温性の高い素材の衣服を活用することも大切です。
特に首・手首・足首は「三首」と呼ばれ、冷えを防ぐポイントになります。
5. 深い呼吸とリラックス
ストレスは血管を収縮させ、体温を下げる要因となります。深呼吸や瞑想などで副交感神経を優位にすると、血流が良くなり体が温まりやすくなります。
現代人が陥りやすい
「低体温」との関係
冷暖房の効いた生活環境、運動不足、ストレスの多い社会は、知らず知らずのうちに体温を下げてしまいます。平熱が36℃を下回る人も珍しくありません。こうした低体温は免疫力の低下だけでなく、慢性的な疲労や不調の原因にもなります。
自分の平熱を把握し、体温を上げる生活習慣を取り入れることは、現代人にとって重要なセルフケアの一つです。
体温を上げる意識が大切
体温を上げることは、単なる「冷え対策」や「健康法」ではなく、免疫力・代謝・血流・自律神経など、体の根幹に関わる大切な要素です。
日々の食生活や運動、入浴といった習慣を少し見直すだけで、自然と体温は上がり、体も心も健やかに保ちやすくなります。
「最近疲れやすい」「風邪をひきやすい」「冷え性に悩んでいる」といった方は、まず体温を意識することから始めてみてはいかがでしょうか。
冬に向けて、体温を上げる習慣を身につけてみてくださいね♪