タオルドライしてますか?“髪を拭く”基本習慣
ヘアケアといえば、トリートメントや美容液、ドライヤーの当て方などに意識が向きがちですが、実は見落とされがちな「タオルドライ」の工程こそが、髪の美しさを大きく左右します。
洗髪後の髪は、キューティクルが開いて水分を多く含み、非常にデリケートな状態。
そんな髪をどう扱うかによって、その後のダメージの蓄積や仕上がりに大きな差が生まれます。
今回は、意外と知られていないタオルドライの正しい方法と、その重要性について詳しく解説します。
濡れた髪=無防備な髪
髪の構造は、外側から「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」の三層で成り立っています。中でもキューティクルは、髪のうるおいを閉じ込め、外部刺激から守る“鎧”のような役割を果たしています。
しかし、シャンプー直後の髪は水分を含み、キューティクルが開いている状態。ここで激しい摩擦や自然乾燥をしてしまうと、キューティクルが剥がれやすくなり、パサつき、枝毛、切れ毛の原因に。だからこそ、タオルドライがとても大切です。
なぜタオルドライが重要?
▶ 1. ドライヤーの時間を短縮できる
髪がびしょびしょの状態では、ドライヤーを長時間当てなければ乾きません。タオルドライでしっかり水分を取っておくと、ドライヤーの熱によるダメージを最小限に抑えることができます。
▶ 2. キューティクルへの摩擦を防ぐ
タオルでゴシゴシと拭いてしまうと、開いたキューティクルがダメージを受けやすくなります。
逆に、正しいタオルドライであれば、キューティクルを守りながら優しく水分を取り除くことができます。
▶ 3. 地肌の水分も吸収して頭皮ケアに
髪だけでなく、頭皮にも水分が残っていると菌が繁殖しやすくなり、頭皮トラブルの原因になります。適切に地肌の水分も取り除くことで、頭皮のコンディションも整います。
正しいタオルドライの方法
① 髪を軽く絞る
まず、洗髪後は両手でやさしく髪を絞って余分な水分を落とします。強く引っ張るのはNGです。
② 吸水性の高いタオルを使う
できればマイクロファイバータオルや、髪専用の吸水タオルを用意しましょう。通常のバスタオルよりも水分の吸収力が高く、摩擦が起きにくいです。
③ トントンと優しくたたくように
タオルで髪を包み、軽く押さえるように水分を吸収していきます。毛先から根元へ順に行い、絶対にゴシゴシこすらないことがポイントです。
④ 頭皮もしっかり乾かす
タオルを指に巻きつけて、頭皮に軽くトントンと当てるようにして水分を取ります。髪だけでなく、頭皮も乾かしておくことで雑菌の繁殖を防ぎます。
NGなタオルドライの例
✖️ バスタオルで乱暴にゴシゴシこする
→キューティクルが剥がれやすく、ダメージの蓄積に。
✖️ 髪をねじる・引っ張る
→濡れた髪は伸びやすく切れやすいので注意。
✖️ 吸水が不十分なまま放置
→その後のドライヤー時間が長くなり、熱でパサつきやすくなります。
タオルドライ後のケアは?
丁寧なタオルドライのあとは、すぐにドライヤーで乾かすことが理想です。その際には、地肌から乾かすこと、毛先は最後に軽くという順番を守ることで、髪のうるおいを保ちつつ美しい仕上がりになります。さらに、アウトバストリートメントや保湿ミストなどを併用すると、より髪の保護力がアップします。
正しい習慣で髪を守る
髪は毎日の積み重ねで美しくなります。
そして「髪を守る基本」は、実はこのタオルドライ。シャンプー後のたった数分のケアを意識するかしないかで、髪の将来が変わるといっても過言ではありません。高価なヘアケアアイテムを取り入れる前に、まずは丁寧なタオルドライから始めてみましょう!