毎日のトマトジュースで何が変わる?美容と健康にうれしい効果とは
「身体に良さそうだから、なんとなくトマトジュースを飲んでいる」という方も多いのではないでしょうか。トマトジュースは手軽に取り入れられる飲み物ですが、トマトに含まれる「リコピン」をはじめ、カリウムやビタミン類など、健康維持に役立つさまざまな栄養素を摂ることができます。
特に注目されているのが、リコピンの抗酸化作用です。紫外線や生活習慣によって生じる酸化ストレスから身体を守る働きがあり、美容を意識する方にも注目されています。
ただし、「飲むだけで痩せる」「シミが消える」といった万能な飲み物ではありません。大切なのは、毎日の食生活の中に上手に取り入れることです。
今回は、トマトジュースに期待できる美容・健康面のメリットと、効果的に取り入れるために知っておきたいポイントについてご紹介します。
トマトジュースの代表的な成分「リコピン」がすごい
トマトの栄養を語るうえで欠かせないのが「リコピン」です。リコピンはトマトの赤色を作っているカロテノイドの一種で、強い抗酸化作用を持っています。
私たちの身体では、呼吸や代謝などによって活性酸素が生じています。活性酸素そのものは身体に必要なものですが、過剰になると細胞へダメージを与える「酸化ストレス」につながります。
紫外線や喫煙なども酸化ストレスを増加させる要因です。リコピンなどの抗酸化物質を含む野菜や果物を日常的に摂ることは、健康的な食生活をつくるうえで大切です。
トマトを毎日料理するのは大変でも、トマトジュースならコップに注ぐだけ。忙しい朝や外食が多い方でも取り入れやすいことが大きなメリットです。
紫外線が気になる人にもトマトがおすすめ?
リコピンは、美容面でも研究されている成分です。紫外線を浴びると、肌では活性酸素が発生し、酸化ストレスが生じます。これが繰り返されることは、肌の老化にも関係しています。
リコピンを含むトマトを継続的に摂取することと、紫外線による肌への影響との関係を調べた研究もあり、トマトに含まれる成分が肌を内側から守るサポートになる可能性が示されています。
ただし、トマトジュースを飲めば日焼け止めが必要なくなるわけではありません。日焼け止めや帽子、日傘などで紫外線を直接防ぐことが基本です。そのうえで、野菜や果物をバランスよく摂り、身体の内側からも栄養を補う。この「外側+内側」の組み合わせを意識するのがおすすめです。
血圧が気になる人にうれしい「カリウム」
トマトジュースにはカリウムも含まれています。カリウムは体内のナトリウムとのバランスを調整するために必要なミネラルで、余分なナトリウムを尿として排出する働きがあります。
そのため、カリウムを適切に摂取することは、正常な血圧を保つためにも重要です。特に外食や加工食品が多く、塩分を摂りすぎる傾向がある方は、野菜や果物などからカリウムを摂ることがおすすめです。
トマトジュースを選ぶ場合は、塩分が気になる方なら「食塩無添加」の商品を選ぶのも一つの方法です。ただし、腎臓の機能が低下している方などはカリウムの摂取量に注意が必要な場合があります。治療中の病気がある方は、自己判断で大量に飲まず、医師や管理栄養士へ相談しましょう。
トマトジュースで痩せるって本当?
「トマトジュースはダイエットに良い」という情報を見たことがある方もいるかもしれません。
結論からいうと、トマトジュースを飲むだけで体脂肪がどんどん減るわけではありません。
体重管理では、食事全体から摂取するエネルギーと、基礎代謝や身体活動などで消費するエネルギーのバランスが基本になります。
ただ、甘い清涼飲料水や高カロリーな飲み物を日常的に飲んでいる方が、それらを無糖・食塩無添加のトマトジュースへ置き換えるのであれば、食生活を改善するきっかけにはなるはずです。
また、トマトジュースを朝食に加えるなら、卵やヨーグルト、納豆などのタンパク質、主食なども組み合わせることが大切です。「トマトジュースだけで朝食を済ませる」のではなく、普段の食事を補うものとして考えましょう。
加熱・加工したトマトにもメリットがある
「ジュースより生のトマトの方が栄養がありそう」と思うかもしれません。ところが、リコピンに関しては加工されたトマトにもメリットがあります。
リコピンはトマトの細胞内に存在しており、加熱や加工によって細胞組織が壊れることで、身体に吸収されやすい状態になります。そのため、リコピンを効率よく摂りたい場合、トマトジュースやトマトソースなどの加工品も上手に活用できます。
また、リコピンは脂溶性の成分です。オリーブオイルなどの脂質と組み合わせることで吸収されやすくなります。例えば、朝食にトマトジュースと卵料理を組み合わせたり、食事と一緒に飲んだりする習慣をつけると無理なく続けられます。
また、生野菜だけにこだわらず、ジュース、スープ、トマトソースなどを使い分けることも、健康的な食生活を続けるポイントです。
朝と夜、いつ飲むのがいい?
トマトジュースについて調べると、「朝に飲むと良い」「夜が良い」など、さまざまな情報が出てきます。しかし、健康な方であれば、特定の時間帯だけにこだわる必要はありません。
大切なのは、「毎日の生活の中で無理なく続けられるタイミング」を見つけることです。例えば朝食に野菜が不足しがちな方なら、朝に一杯加える方法があります。夕食が外食中心で野菜不足を感じているなら、夜に取り入れるのもおすすめです。
また、健康に良いからと1日に何本も飲む必要はありません。商品によって栄養成分や食塩、糖質量などが異なるため、パッケージに記載されている栄養成分表示や目安量も確認してください。
トマトジュースだけに頼らないことも大切
トマトジュースは手軽で便利ですが、「野菜は全部トマトジュースで補えばいい」というわけではありません。生野菜やきのこ、海藻、豆類などには、トマトジュースだけでは十分に摂れない栄養素や食物繊維も含まれています。
大切なのは、特定の食品を「スーパーフード」として考えるのではなく、さまざまな食品を組み合わせることです。例えば、朝はトマトジュース、昼はサラダ、夜は具だくさんの味噌汁というように、毎食少しずつ野菜を取り入れると無理なく続けられます。
美容についても同じです。リコピンを摂っていても、睡眠不足や喫煙、過度な紫外線、極端な食生活が続けば、肌にとって良い環境とはいえません。
トマトジュースは美容や健康を「一発で変えるもの」ではなく、毎日の良い習慣を支えてくれる食品の一つとして取り入れるのがおすすめです。
毎日の一杯を「続けられる美容・健康習慣」に
健康や美容のために大切なのは、特別なことを短期間だけ頑張るより、小さな習慣を長く続けることです。その点、トマトジュースは調理する必要がなく、忙しい方でも生活に取り入れやすいという魅力があります。
特に野菜不足が気になるときや、朝食にもう一品加えたいときなどに活用すると便利です。ただし、トマトジュースを飲むこと自体を目的にするのではなく、食事全体を見直すきっかけにしてみましょう。
タンパク質をしっかり摂る、野菜の種類を増やす、適度に身体を動かす、十分な睡眠をとる。
そして紫外線対策を続ける。そこへトマトジュースを一つの習慣としてプラスすることで、無理なく美容と健康を意識した生活につながります。
「身体に良いものを頑張って摂る」のではなく、「続けやすいものを毎日の生活に取り入れる」。そんな感覚で、トマトの栄養を上手に活用してみてくださいね。