自分の目標体重を“持ち上げられる体”になると、なぜ太りにくくなるのか?
「食べる量は変わっていないのに、なぜか太りやすくなった」そんな悩みを感じている方も多いかもしれません。
今回は、「自分の目標体重をバーベルで担いでスクワットできるようになると、太りにくくなる」という考え方についてご紹介します。
ここでいう“目標体重を上げられる”とは、体重を増やすという意味ではありません。例えば、体重60kgの方が55kgを目標体重にしている場合、「55kgのバーベルを担いでスクワットできるようになる」ということです。
目標体重=扱える重さという発想
多くの方は、目標体重を「体重計の数字」として捉えます。
しかし視点を少し変えて、「自分がなりたい体重と同じ重さを、筋力でコントロールできる体」
これを一つの基準にしてみると、体づくりの方向性が変わります。
55kgを持ち上げられるということは、それだけの筋力と筋肉量が備わっているということです。
つまり、単に体重を減らした体ではなく、“支えられる体”“動かせる体”になっているということです。
なぜスクワットなのか
全身の筋肉のうち、約7割は下半身に集まっています。スクワットは、その大きな筋肉群を一度に使える種目です。
・太もも前
・太もも裏
・お尻
・体幹
これらが同時に働きます。
55kgのバーベルを担いでスクワットできるということは、下半身を中心に、全身の筋肉がしっかり発達している状態です。筋肉量が増えると、基礎代謝は自然と高まりやすくなります。
基礎代謝が上がると何が変わるのか
基礎代謝とは、何もしていなくても消費されるエネルギー量のことです。筋肉はエネルギーを多く使う組織です。筋肉量が増えるほど、日常生活の中で消費できるカロリーも増えていきます。
すると、
・同じ量を食べても脂肪として蓄積されにくい
・多少食べすぎても戻りやすい
・体温が上がりやすい
・血流が良くなる
といった変化が起こりやすくなります。
「食べても太りづらい体」というのは、食べても大丈夫という意味ではなく、“消費できる力がある体”ということです。
体重を減らすより、扱える重さを増やす
ダイエットというと、体重を減らすことばかりに意識が向きがちです。ですが、体重を落とすだけでは、筋肉まで減ってしまうことがあります。
その結果、基礎代謝が下がり、さらに太りやすくなることもあります。
一方で、「55kgを担いでスクワットできる体になる」という目標は、筋力と筋肉量を高める方向です。このアプローチは、長期的に見てリバウンドしにくい体づくりにつながります。
どのくらいを目安にすればいい?
目安としては、
・目標体重の重さで
・フォームを崩さず
・5〜10回できる
このレベルを一つの基準にしてみると良いかもしれません。
最初からいきなり目標重量に挑戦する必要はありません。無理をして怪我をしないためにも、段階的に、
自重スクワット
↓
軽いバーベル
↓
徐々に重量を上げる
という流れで積み上げていきます。扱える重さが増えるたびに、体は確実に強くなっています。
見た目も変わる理由
重いバーベルを扱えるようになると、太ももやお尻の筋肉が発達します。
ヒップラインが上がり、脚のラインが引き締まり、姿勢も安定します。体重が大きく変わらなくても、シルエットは明らかに変わります。
体重計の数字ではなく、「持ち上げられる重さ」を指標にすることで、体づくりは前向きでポジティブなものになります。
筋肉は代謝を底上げする
自分の目標体重と同じ重さをスクワットで扱える体。それは、単に痩せた体ではなく、筋肉がしっかり備わった体です。
筋肉量が増えれば基礎代謝が上がり、日常生活の中での消費エネルギーも増えます。結果として、食べても太りにくい状態に近づいていきます。
体重を減らすことだけに集中するのではなく、「動ける体」を意識してみてくださいね。